Market Overview
ベトナムは、急速な経済発展と若年人口の多さから電力需要も急激に増加しております。ベトナム電力公社(EVN)の試算によると、これらの需要増に対応するために必要な発電所建設等への投資額はUSD150B(約15兆円)に達するとされています。ベトナム政府もこれらの需要増や急速な経済発展に伴う環境悪化へ対処するため2017年6月にベトナム版FiT制度を導入し、再生可能エネルギーの普及を強力に推し進めています。
ベトナムは再生可能エネルギー資源に恵まれています。平均日照時間は1,700~2,500時間で日射量も南部の多いところで5kWh(/m2/day)近くに達します。また海岸線の長さが3,200kmにも達し、風力発電のポテンシャルは512GWとも言われています。
Rooftop Solar Investment Opportunities
当社は、2019年ベトナム再生可能エネルギー投資市場の可能性を調査開始しました。特に今当社が特に力を入れているものがルーフトップ型(屋根上)太陽光発電施設です。地上設置型(野立)に比べFiT単価が比較的高いことに加え(FiT2単価8.38cent)、ルーフトップ型は工場や倉庫などが多く立地する工業地帯で設置するケースが多く、郊外の送電網が整備されていない立地に建設されることが多い地上設置型と比べ、比較的Curtailment(出力抑制)が少ないというメリットがあります。このような理由もあり、ベトナムにおけるルーフトップ型太陽光発電施設の発電容量は9.5GWpへの急拡大しております(2020年, 出所: EVN)。
このような中、当社もホーチミン市に本社のあるコンサルティング会社、ベトナムにおいて既に50MW以上の太陽光発電所の開発・投資実績があるマレーシア企業とパートナーシップを組み、日本の投資家向けのルーフトップ型太陽光発電施設への投資案件の発掘、紹介、運転開始(COD)までの総合コンサルティングを行っております。